夏のある夜、寝ていると窓の通気口あたりからカサッカサッと
音が聞こえてきます。
何の音?
と気になりつつも周りに何も見えないのでそのままにしていました。
ところが、その音は日に日に回数が増えていき、おまけにチチチ
という声まできこえてきたのです。
もしかすると、これはご近所でうわさされているコウモリではないのか?と確かめるために調べてみました。
<コウモリの生態>
日本でよく見られる種類は「アブラコウモリ」と呼ばれます。
体長は5cmほどでその重さは10gほどしかありません。
小さな体で普通の家にある、とても小さな隙間から侵入してきます。
天井裏などを巣にしてしまうため、別名イエコウモリとも呼ばれています。
日本のほぼ全域で目撃・被害があります。
基本的に冬は冬眠をし、春から秋は活動が活発になります。
特に真夏は繁殖期にあたり、1度に3匹ほど出産をします。
そして住宅の中などに住みつき、家族で生活をするため、コウモリは自分の身体
より小さい穴でも侵入できまいます。
そのため2,3センチの隙間でも入り込めるのです。
<コウモリの生活>
日没前後から日の出まで、空中を飛び回っています。
日中は巣に帰って、昼夜逆転した生活をおくります。
その間は、子供は飛べないので巣に残されたままです。
蚊、ユスリカ、ヨコバイ、ウンカなどの小型昆虫類を主食として
時には、小型甲虫なども捕食しながら生活しています。
もともとイエコウモリは、蚊などの害虫を食べてくれる
益獣としての側面があり、直接人体を攻撃することはありません。
しかし、巣を作った場所が天井裏や壁内の場合には
コウモリの騒音が発生しやすくなって、人間の生活に
悪影響を与えてしまいます。
また、集団で行動するため、巣に集う数は多くなり
巣になった建物が糞尿に汚染されたり、悪臭が発生してしまいます。
<コウモリの被害>
瓦下、換気口内、天井裏、壁内、水切り部、外部設備機器(エアコン等)
などこれらの場所は、基本的に隙間が狭いので簡単には入れない
と考えるかもしれません。
ところが1.5cmの隙間でも簡単に侵入することができるのです。
そして、コウモリが住みついていた巣には想像以上に糞が溜まっています。
衛生的ではありません。
一般的にはアブラコウモリは人畜無害と言われ、直接人を襲ったりする
ことはありません。
しかし、間接的に人間に被害を与えているのです。
調べるとどうやら、通気口から聞こえる音はやはりコウモリのようです。
我が家にあるコウモリの巣は軒先の通気口ですから
高いところにあります。
それに手を入れることもできない狭い場所ですから
虫取り網などや忌避剤などを使用することはできません。
直接人体を攻撃することはないとはいえ安眠妨害されているのですから
なんとか去ってほしいものです。
その方法を調べてみました。
<コウモリの撃退方法>
- 家にあるものを使う
虫取り網を使う。虫取り網がない場合洗濯ネットかビニール袋でも捕まえる
ことができます。
- 蚊取り線香を使う
コウモリは煙を嫌うため窓を開けて煙を焚くことで、部屋から勝手に出ていきます。
この方法であれば触れることなく、コウモリを追い出すことができます。
- 駆除グッズで追い出す
忌避剤はコウモリの苦手な成分を含んだ薬剤です。
殺すのではなくコウモリを追い出す目的に特化した薬剤なので
安全にコウモリを追い出すことができるでしょう。
薬によっては小さなお子様やペットに優しい成分で作られている ものもあります。
よく吟味してみるといいでしょう。
- スプレー
一時的にコウモリを追い出すのに適しています。
コウモリの苦手な成分が含まれているスプレーを噴射し追い出します。
通風孔やシャッターの隙間など 狭い空間で使用するのに適しています。
コウモリが入り込んだ場所や広さによって、記載された使用方法をよく読み
正しく使用してください。
コウモリの追い出し作業を行う場合は、マスクや手袋、ゴーグル、帽子など
汚れても良い服装などで完全防備しましょう。
撃退方法はいろいろあるようですが我が家にいるコウモリは手の届かない
高い軒先にいるのです。
(我が家の軒先の通風孔)
困ってしまい自治体に聞いてみました。
<自治体に聞いてみたら>
コウモリは夕方、巣を出ていきます。
その間に出入り口を板でふさいでおくと良いです。
中に戻れないので入ることをあきらめるでしょう。
とのことでした。
しかし、どうやったら軒先に手が届くのだろう?
そしてこれを解決するために我が家にあるものは何か。
- 網戸張替え用の網
- ガムテープ
- 長い棒
これを使ってなんとかしよう。
と、できたのがこれです。
(網戸張替えに使った網を切って周りをガムテープで張り付けた。
届かないのでお風呂掃除ブラシを使って押さえた。)
業者に頼むことも考えたのですが費用がかかると思いました。
自力で何とかしたいとやってみたけれど、これでいいのだろうか。
<駆除業者に聞いてみたら>
このやり方でよいです。
中に入りたくても入れないので諦めて来なくなるでしょう。
しかし、ここにいたコウモリは来なくなってもまた別のコウモリが
来る可能性は大きいです。
再発を防ぐためにも屋内に繋がる隙間は全て見つけ
完璧に塞ぐという気持ちを持って取り組んだ方がよいでしょう。
まさかこんな所からという部分がコウモリの進入口となることもあります。
コウモリを駆除したあと侵入しそうな箇所を全部ふさぐとその費用は
8万円位
になります。
とのことでした。
侵入口を全部ふさいでもらって安心したい気持ちはありますが
出費に8万円はちょっと予想外でした。
とりあえずは業者の方がふさぎ方はこれでよいと言うのですから
しばらくはこのままで様子をみることにしました。
今は夜中にカサカサという音もチチチという声もありません。
安眠できるようになりました。
しばらく様子を見ることにします。